サイフォン式コーヒーとは何?購入時の注意点も解説

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自宅でも喫茶店のような雰囲気でコーヒーが抽出できるサイフォン式コーヒー。

味も美味しく、見た目も楽しみながらコーヒーが抽出できます。

今回はサイフォン式コーヒーとは何か、サイフォン器具の購入時、取扱い時の注意点を解説します。

目次

サイフォン式コーヒーとは

19世紀の初めころにヨーロッパで開発されたサイフォン式コーヒー。

気圧の変化を利用し、お湯を上下に移動させてコーヒーを抽出します。

慣れてくると味も安定しやすく、見た目もアルコールランプなどを使用するため科学実験のようで工程を見ていても楽しいコーヒーの抽出方法です。

サイフォン式コーヒーの器具

サイフォン式でコーヒーを淹れる際には専用の器具が必須です。

サイフォン器具一式
  • フラスコ
  • ロート
  • スタンド
  • ろ過器(ろ過布)
  • アルコールランプ
  • へら

上記はだいたいセットで販売されています。

またサイフォン器具には容量(サイズ)があるので、一度に何杯分淹れたいかでサイズを選んでください。

HARIOのサイフォン「TCA-3」
HARIOのサイフォン「TCA-3」

サイズに迷ったら各メーカーが多く製造している2~3杯用がおすすめです。1人用のサイフォンは容器も小さくなり洗うときが若干めんどうです。

下記は別途購入する必要があるものです。

必要に応じて購入するもの
  • 燃料用アルコール(電気タイプは不要)
  • タイマー(携帯のタイマーでも可)
  • サイフォン器具で多く販売されているものがアルコールランプを使用するものなので、燃料用アルコールも必要です。ただし電気対応のサイフォンの場合は不要です。
  • タイマーは、コーヒー粉をお湯に浸している時間を測るためにあった方が良いものです。個人的には携帯のタイマーで十分だと思います。

サイフォン器具を購入後にすること

サイフォン式でコーヒーを抽出する時は「ネルフィルター(ろ過布)」を使用します。

新品の「ネルフィルター(ろ過布)」は表面に糊がついていたり、若干においがしたりするので、ぬるま湯でもみ洗いし、コーヒー粉を加えた水で20分程度煮るとにおいも取れます。

サイフォン式コーヒーの味

  • サイフォン式コーヒーは、コーヒー粉をお湯に浸して抽出する「浸漬(しんし)法」と呼ばれる抽出方法です。

お湯とコーヒー粉が混ざり合ってコーヒー成分が抽出され、飽和状態になるとそれ以上コーヒー成分が溶け出さなくなるので、すっきりとまろやかな味わいに仕上がります。

ハンドドリップの味

ハンドドリップは、コーヒー粉にお湯を注いで抽出する「透過(とうか)法」なので、飽和状態にならずコーヒー成分が出続けるので、コクのあるしっかりとした味わいになります。

サイフォン式コーヒーの抽出時間

  • サイフォン式コーヒーの抽出時間は40秒~1分程度が美味しく仕上がります。

時間が短すぎると味が薄く、長すぎるとエグみが出てしまいます。

ただしサイフォン式でコーヒーを淹れるときの準備から抽出終了の時間を換算すると、お湯をアルコールランプで沸かす時間がかかるのでハンドドリップよりも長く時間がかかりやすいです。著者の場合は気温など状況によって前後しますが、準備からコーヒーを飲むまで5~7分程度かかることが多いです。

ハンドドリップの抽出時間

一般的なハンドドリップの抽出時間は3分程と言われています。

ただハンドドリップの場合は、下準備などはほぼ無いため、3~4分あれば準備から抽出終了まで出来ると思います。

サイフォン式コーヒーの注意点

サイフォン式でコーヒーを淹れるときの注意点を著者の失敗談を含めて説明します。

水の温度

サイフォンはアルコールランプを使ってお湯を沸騰させるので、水の状態から沸騰させようとすると火力が弱くかなり時間がかかります。

著者は冷蔵庫にあったミネラルウォーターを使用し、30分以上経っても沸騰しなかったことがあります。

サイフォンでコーヒーを淹れる際に使用するのは水ではなく、お湯(出来れば一度沸騰させたお湯)を使用すると時間の短縮ができるのでおすすめです。

ネルフィルターの管理

サイフォンのほとんどの器具が「ろ過布」(ネルフィルター)を使用します。

ネルフィルターは使用後洗い水に浸して冷蔵庫で保管する必要があります。

使い捨てのペーパーフィルターと比べるとメンテナンスが若干面倒です。

コーヒーフィルターの違いはコーヒーフィルターの違い ペーパー・ネル・ステンレスの違いは何?で詳しく解説しています。

サイフォン器具の買換えも考慮する

サイフォン器具はガラス製品が多く、長く使用していると割れてしまうことも多くあります。

またろ過布(ネルフィルター)は定期的に交換しないといけないので、買い足し(買換え)する時に手に入りやすいメーカーを選ぶことがポイントです。

個人的にはHARIOなら日本のガラスメーカーで備品も多く扱っており、地方の店頭やネットでも手に入れやすいのでおすすめです。

HARIOはガラス製品だけでなく、アルコールランプの芯も買い替えできます。

HARIOのサイフォン「TCA-3」のアルコールランプ
HARIOのサイフォン「TCA-3」のアルコールランプ

著者はアルコールランプ使用時に燃料切れに気づかず、何度か芯を焦がしたことがあります。細かい備品の買い足しもHARIOなら安心です。

おすすめのコーヒー器具メーカーは【入門編】コーヒー器具のおすすめメーカー5選で解説しています。

サイフォン式コーヒーとは何?購入時の注意点も解説 まとめ

  • サイフォン式は気圧の変化を利用してコーヒーを抽出する方法
  • サイフォン専用の器具が必要
  • 新品の「ろ過布」は洗って煮沸する
  • サイフォン式コーヒーの味は柔らかくまろやかな味わい
  • 抽出時はお湯を使用
  • 破損時に手に入りやすいメーカーの器具を推奨

コーヒーの抽出に時間がかかったり、器具のお手入れが大変だったりとサイフォン式は何かと面倒な部分も多いですが、コーヒーを淹れる過程から楽しめるサイフォンは昔から根強い人気があります。

味わいもハンドドリップとは違うコーヒーに仕上がりますので、いつものハンドドリップに飽きてきたらぜひサイフォン式にもチャレンジしてみてください。

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