コーヒー器具を買う時にカリタ(Kalita)とメリタ(Melitta)の違いは何?と疑問に持つ方も多いと思います。
カリタ(Kalita)とメリタ(Melitta)は名前も似ているので、それぞれのコーヒードリッパーの違いや選び方について説明します。
カリタとメリタのコーヒードリッパーに違いは穴の数
コーヒーをペーパードリップで淹れようと思ったら必要なのはコーヒードリッパーです。
カリタとメリタのコーヒードリッパーの違いは空いている穴の数が違うということです。
- カリタ・・・3つ
- メリタ・・・1つ
溝の長さにも違いがある
コーヒードリッパーの溝の長さにも違いがあります。
この溝(リブ)は空気の通り道になっており、コーヒー豆に含まれているガスが抜けることによりお湯との馴染みが良くなり、しっかりとコーヒー成分を抽出することができます。
溝の長さに関しては、自宅でハンドドリップしている分には味の違いは全くと言ってよいほどわからないと思うので、そこまで気にすることは無いと思います。
コーヒードリッパーの穴の数の違い
穴の数が違うとコーヒーの抽出される時間が変わるので、コーヒーの味が変わってきます。
- 穴の数が多ければ早く抽出されるので、コーヒー豆の余計な雑味が出ずらくなります。
- 穴の数が少なければコーヒー豆本来の成分をしっかり抽出し、濃い目のコーヒーに仕上がります。
カリタのコーヒードリッパーがおすすめの人
カリタ式とも呼ばれ、湯量とお湯を注ぐスピードである程度味のコントロールができます。
淹れ方はお湯を注ぎ30秒ほど蒸らした後に中心から「の」の字を描くように、お湯を数回に分けてドリップします。
一般的なハンドドリップは「カリタ式」のイメージだと思います。
カリタ式はある程度、味のコントロールが出来るのと同時に淹れ方によっては毎回違う味になってしまいます。抽出方法などコツを掴むまでには何回か淹れてみないといけません。
自分で味のコントロールをしたい方やハンドドリップ自体を楽しみたい方など中級者以降におすすめです。
カリタの味わい
カリタのコーヒードリッパーで抽出したコーヒーは、雑味が少なくバランスの取れた味わいに仕上がります。
ただし淹れる人の技量によっても味が変わります。
メリタのコーヒードリッパーがおすすめな人
メリタ式は1つ穴なのでお湯を1~2回注ぐだけでOK。パッケージにも記載があります。
メリタのドリッパーは一度お湯を入れれば正確な時間で抽出されるように計算されているので抽出のテクニックは不要。「の」の字を書くようにお湯を入れなくてもOK。
メリタ式はコーヒー豆とお湯が接触している時間が長いため、粗悪なコーヒー豆を使用すると不味いコーヒーに仕上がる可能性大です。
毎回同じ味のコーヒーを飲みたい方や、とにかく簡単にハンドドリップしたい方など初心者(入門者)にはメリタがおすすめです。
メリタの味わい
メリタのコーヒードリッパーで抽出したコーヒーは、しっかりとした濃い目の味に仕上がります。
抽出される穴が1つなので、湯量やお湯を注ぐスピードに左右されにくく、3つ穴と比べると抽出時間が長くなるためだと考えられます。
基本的にお湯を注ぐだけなので、誰が淹れても味に大きな変化はありません。
カリタとメリタはそれぞれのコーヒーフィルターを使用
カリタとメリタのコーヒードリッパーは若干形状が違うので、コーヒーフィルターはそれぞれのメーカーが出しているものを使用した方が無難です。
共通で使用することもできますが、お湯を入れるときに若干ズレてコーヒー粉がこぼれてしまうこともあるので注意してください。(著者は何回も経験済みです・・・)
カリタとメリタの会社の違い
どちらもコーヒー機器の総合メーカーで名前も似ていますが全くの別会社です。
カリタ(Kalita)
1958年10月に東京日本橋にて創業。現在の本社は神奈川県横浜市で日本のコーヒー機器の総合メーカーです。
自社製品はもちろん、国外のコーヒー器具の輸入販売も行っています。
公式ホームページ→カリタホームページ
メリタ(Melitta)
メリタは1908年にドイツで誕生したコーヒー機器の総合メーカーで、世界150か国以上で製品が愛用されており日本ではメリタ・ジャパンが支社業務を行っています。
また創業者のメリタ・ベンツという主婦がペーパードリップの生みの親です。
公式ホームページ→メリタジャパンホームページ
カリタとメリタの違い コーヒードリッパーの選び方 まとめ
- カリタのドリッパーの穴は3つ
- メリタのドリッパーの穴は1つ
- カリタは味のコントロールができる
- メリタは毎回一定の味にできる
- カリタはバランスの取れた味わい
- メリタは濃い目の味わい
- カリタは日本の会社
- メリタはドイツの会社
どちらも一長一短がありますが、ご自身の好みに合わせて使い分けてみてください。
プラスチック製のものは安く購入できるので2つ揃えて、コーヒー豆ごとに使い分けても面白いと思います。
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