近年コスタリカコーヒーは濃厚な甘みと深いコクで人気が高くなってきています。
また品質の良さと独自の精製方法でも注目を浴びています。
今回はコーヒー豆コスタリカの特徴とおすすめの飲み方を解説します。
コーヒー豆コスタリカの特徴
コスタリカコーヒーは苦味が控えめで、濃厚な甘みと深いコク、またフルーティで上品な酸味が特徴的です。
全体的にバランスの良いコーヒーですが、産地によっても若干味が変わってきます。
コスタリカコーヒーは独自の精製方法
コスタリカコーヒーは「ハニープロセス」という独自の精製方法をつくりだしました。
具体的な方法はこの記事では省きますが、このオリジナル製法によりコーヒー豆の糖分が凝縮され、より甘くフルーティな味わいと深いコクをもったコーヒーになります。
ハニープロセス | ミューシレージ除去率 |
ブラックハニー | なし |
レッドハニー | 20~25% |
イエローハニー | 50%程度 |
ゴールデンハニー | 75~80% |
ホワイトハニー | 90%程度 |
ミューシレージとはコーヒー豆の中にある粘膜質のことで、通常このミューシレージは取り除きますがコスタリカコーヒーはあえて残すことで独特の味わいを生み出しています。ホワイトハニーになるにつれ精製が難しくなるといわれています。
コーヒー豆コスタリカの産地
コスタリカコーヒーはその名の通り、コスタリカ共和国で栽培されているコーヒー豆です。
主要な産地は7つありそれぞれ気候や土壌などが違うため、産地によって味の変化が生まれます。
主要7つのコスタリカコーヒーの産地
産地 | 特徴 |
タラス | チョコレートのような味わい |
トレスリオス | 香りと酸味が強い |
セントラルバレー | カカオのような甘み |
ウエストバレー | 桃のような果実感 |
オロシ | まろやかな口当たり |
ブルンカ | 苦味と酸味のバランスが良い |
トゥリアルバ | 豊かな味わい |
コスタリカコーヒーにおすすめの焙煎度
コスタリカコーヒーにおすすめの焙煎度は「中煎り」です。
中煎りにすることでコスタリカコーヒーの特徴である苦味と酸味のバランスの良い味わいと柑橘系の香りも楽しめます。
コスタリカコーヒーは元々苦味が控えめなので浅煎~中煎りで楽しんでみてください。
参考リンク:コーヒー豆の焙煎(ロースト)種類・特徴一覧
コスタリカコーヒーのおすすめの飲み方
コスタリカコーヒーは「ブラック」で飲むことはもちろんミルクとの相性もバッチリです。
コスタリカコーヒーのもつ甘みとミルクの甘みがマッチしてマイルドで軽やかな飲み口になります。
コーヒーの苦味が苦手な方はミルクと一緒に楽しんでみてください。
コスタリカコーヒーの等級(グレード)
コスタリカコーヒーの等級(グレード)はコスタリカの国の地形上、太平洋側と大西洋側、標高の高さで格付けされています。
基本的に標高が高ければ高いほどコーヒー豆の質が良くなるといわれています。
太平洋側の等級
等級 | 標高 |
ストリクトリー・ハード・ビーン(SHB) | 1,200~1,650m |
グッド・ハード・ビーン(GHB) | 1,000~1,200m |
ハード・ビーン(HB) | 800~1,000m |
太平洋と大西洋の間の等級
等級 | 標高 |
ミディアム・ハード・ビーン(MHB) | 500~1,000m |
大西洋側の等級
等級 | 標高 |
ハイ・グロウン・アトランティック(HGA) | 900m以上 |
ミディアム・グロウン・アトランティック(MGA) | 600~900m |
ロー・グロウン・アトランティック(LGA) | 150~600m |
ちょっとややこしいですが、コスタリカコーヒーを購入の際はグレードも気にしてみてください。
参考リンク:失敗しないコーヒー豆の買い方 自分好みのコーヒー豆を選ぶコツ
コスタリカコーヒーの品質管理
コスタリカは1933年に政府が「コスタリカコーヒー協会(CICAFE)」を設立し、コスタリカコーヒーの安定供給と品質管理を行っています。
また1988年にはコーヒー豆の品種「アラビカ種」以外のコーヒー豆の生産を禁止する法律を制定しました。これは世界でコスタリカだけの取り組みです。
コスタリカは国を挙げてコーヒー産業に力を入れているので高品質なコーヒー生産できています。
コスタリカ産のゲイシャもある
高級コーヒー豆の「ゲイシャ」はパナマが有名ですが、コスタリカでもゲイシャを栽培しています。
パナマ産と比べると比較的安価で購入できるので、一度ゲイシャを味わってみたいはお試しください。
詳細はコーヒーのゲイシャとは?特徴はなに?で詳しく解説しています。
コーヒー豆 コスタリカの特徴とおすすめの焙煎度や飲み方 まとめ
- 苦味が少なく、濃厚な甘みと深いコク、またフルーティで上品な酸味が特徴的
- 全体的にバランスの良いコーヒー
- 産地によっても若干味が変わってくる
- 独自の「ハニープロセス」製法
- おすすめの焙煎度は「中煎り」
- 飲み方はブラックはもちろんミルクとの相性もよい
コスタリカコーヒーは独自の精製方法で濃厚な甘みと深いコクが特徴的です。
生産地域によっても味わいが変わってくるので、高品質なコスタリカコーヒーをいろいろ試してみてください。
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