ひとくくりに「コーヒー豆」といっても「キリマンジャロ」や「モカ」と何種類もあり、酸味が強かったり、苦味が強かったたりとコーヒー豆の種類によって味わいが色々あり何が自分好みのコーヒー豆か解らない方も多いと思います。
今回は日本で販売されている主要なコーヒー豆の種類と特徴を紹介します。
自分好みのコーヒー豆探しの参考になれば幸いです。
コーヒー豆の種類
コーヒー豆の銘柄は数多くありますが、商業的に使われているコーヒー豆の種類(品種)は、ざっくりわけて2種類のみです。
- アラビカ種
- カネフォラ種(ロブスタ種)
アラビカ種
アラビカ種は世界で生産されているコーヒー豆の多くを占めており、中南米、アフリカ、アジアなど広い地域で栽培されています。
世界のコーヒー生産量の65%はアラビカ種といわれています(参考データ:日本商品先物振興協会)
カネフォラ種(ロブスタ種)と比べると、風味や香りが良い反面、病害虫や乾燥に弱く標高の高い地域での栽培が適しているなど、管理が難しい品種です。
カネフォラ種(ロブスタ種)
カネフォラ種は通称ロブスタ種とも呼ばれています。
苦みや渋みが強くストレートで飲まれることは少ないですが、アラビカ種とブレンドされて使用されることが多いです。
またロブスタ種は病気に強く、高温多湿な低地でも生産できるのでアジアで多く栽培されています。(主にベトナムとインドネシア)
世界のコーヒー生産量の35%はロブスタ種です。(参考データ:日本商品先物振興協会)
コーヒー豆の銘柄(名称)
コーヒー豆の銘柄(名称)は「産地名」や「国名」がそのまま使われていることが多いです。
「ブラジル」や「コロンビア」などのコーヒー豆は生産国そのままの国名で呼ばれていて、「キリマンジャロ」や「ブルーマウンテン」は山(山脈)から名付けられています。
下記は日本で手に入る主要なコーヒー豆の銘柄です。
- キリマンジャロ
- ブルーマウンテン
- モカ(エチオピア)
- ブラジル
- グアテマラ
- コロンビア
- コナ
- マンデリン
- コスタリカ
- ベトナム
- パナマ
- ケニア
- ホンジュラス
- メキシコ
産地別コーヒー豆の特徴
それぞれ産地別のコーヒー豆の特徴と産地を解説していきます。
キリマンジャロ
産地:タンザニア
特徴:強い酸味とコクが特徴的。「野性味あふれる味」と評されることも多い。日本では各コーヒーメーカーでも必ずラインナップされる人気の種類で世界三大コーヒーのひとつです。
参考リンク:コーヒー豆 キリマンジャロの特徴とおすすめの飲み方
ブルーマウンテン
産地:ジャマイカ
特徴:調和のとれた軽い口当たりと滑らかなのど越し、卓越した香りがあり、すべてのコーヒーの良さを併せ持ち「コーヒーの王様」と呼ばれています。
ジャマイカで生産されるごく一部の産地のものが「ブルーマウンテン」とブランド付けされています。希少性が高いため価格は高価です。世界三大コーヒーのひとつ。
参考リンク:高級コーヒー豆 ブルーマウンテンの特徴とおすすめの飲み方
モカ(エチオピア)
産地:イエメンとエチオピア
特徴:フルーツのような独特な酸味と甘み、コクがあります。イタリアなどではコーヒーのことをモカと呼んでいます。
参考リンク:コーヒー豆 モカの特徴は?おすすめの飲み方はなに?、コーヒー豆エチオピアの特徴は?おすすめの焙煎度と飲み方
ブラジル
産地:ブラジル
特徴:酸味・コク・苦味ともに軽くてバランスが良いです。安価なためブレンドのベースに使われることも多い種類。
参考リンク:コーヒー豆 ブラジルの特徴とおすすめの飲み方
グアテマラ
産地:グアテマラ
特徴:フレッシュな酸味とコクもあり甘い香りとキレのよい後味が特徴的。
参考リンク:コーヒー豆 グアテマラの特徴とおすすめの飲み方
コロンビア
産地:コロンビア
特徴:酸味と甘みに重厚感があるがフルーティーさもありバランスの良い味。
「ブラジル」同様、安価な為ブレンドのベースに使われることが多い。
参考リンク:コーヒー豆 コロンビアの特徴とおすすめの飲み方
コナ
産地:ハワイ島(アメリカ)
特徴:非常に強い酸味とコクがあり甘い香りが特徴的。キリマンジャロ、ブルーマウンテンと並び「世界三大コーヒー」と称されることもある。価格はブルーマウンテンについで高価。
参考リンク:ハワイのコナコーヒーの特徴は?魅力とおすすめの飲み方
マンデリン
産地:インドネシア
特徴:しっかりとした苦味とコクが特徴。酸味は少ない。独特の味わいがあり著者は一時期マンデリンにハマりました。
参考リンク:希少なコーヒー豆 マンデリンの特徴とおすすめの飲み方
コスタリカ
産地:コスタリカ
特徴:苦味が控えめで適度な酸味があり軽くてクリアな口当たり。
参考リンク:コーヒー豆 コスタリカの特徴は?等級やおすすめの飲み方
ベトナム
産地:ベトナム
特徴:苦味と渋みが強く酸味はほとんどない、香ばしい香りが特徴的。一般的に中南米産より品質が落ちるといわれておりインスタントコーヒーや缶コーヒーにも良く使われる品種。
参考リンク:コーヒー豆 ベトナムの特徴は?等級や飲み方を解説
パナマ
産地:パナマ
特徴:酸味が少なく柑橘系のような甘みとフルーティな香りがあり、非常にすっきりとした味わいが特徴。
参考リンク:コーヒー豆 パナマの特徴は?等級やおすすめの飲み方
ケニア
産地:ケニア
特徴:フルーティな酸味とやわらかな苦みでバランスがよい。焙煎度によって味わいが変化する。
参考リンク:コーヒー豆 ケニアの特徴は?おすすめの焙煎度と飲み方
ホンジュラス
産地:ホンジュラス
特徴:甘い香りと軽めの口当たり。栽培地域によって特徴が異なる。
参考リンク:コーヒー豆 ホンジュラスの特徴は?おすすめの焙煎度と産地の特徴
メキシコ
産地:メキシコ
特徴:酸味と甘みのバランスが良くさっぱりとした味わい。オーガニックコーヒーが有名。
参考リンク:コーヒー豆 メキシコの特徴は?等級や主要銘柄を紹介
自分好みのコーヒーが解らない方
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コーヒー豆の焙煎や挽き方によっても口当たりが変わる
今回はコーヒー豆の種類の特徴の解説をしましたが、コーヒー豆の焙煎や挽き方によっても口当たりが変わってきます。
参考リンク:コーヒー豆の焙煎(ロースト)種類・特徴一覧
参考リンク:コーヒー豆の挽き方5種類 自宅で美味しいコーヒーを淹れるコツ
コーヒー豆の種類と特徴一覧 自分好みの味をみつけよう!まとめ
コーヒー豆 | 特徴 |
キリマンジャロ | 強い酸味とコクが特徴的。「野性味あふれる味」 |
ブルーマウンテン | 調和のとれた軽い口当たりと滑らかなのど越し、卓越した香り |
モカ | フルーツのような独特な酸味と甘みとコク |
ブラジル | 酸味・コク・苦味ともに軽くてバランスが良い |
グアテマラ | フレッシュな酸味とコクもあり甘い香りとキレのよい後味 |
コロンビア | 酸味と甘みに重厚感があるがフルーティーさもありバランスの良い |
コナ | 非常に強い酸味とコクがあり甘い香りが特徴 |
マンデリン | しっかりとした苦味とコク、酸味は少ない |
コスタリカ | 苦味が控えめで適度な酸味があり軽い |
ベトナム | 苦味と渋みが強く酸味はほとんどない、香ばしい香りが特徴的 |
パナマ | 酸味が少なく柑橘系のような甘みとフルーティな香りで非常にすっきりとした味わい |
ケニア | フルーティな酸味とやわらかな苦みでバランスがよい。焙煎度によって味わいが変化する。 |
ホンジュラス | 甘い香りと軽めの口当たり。栽培地域によって特徴が異なる。 |
メキシコ | 酸味と甘みのバランスが良くさっぱりとした味わい。オーガニックコーヒーが有名。 |
ひとことでコーヒーといってもコーヒー豆の種類によって味がかなりかわってきます。
品種ごとに楽しんでも良いですし、お店ごとに「ブレンド」されたコーヒーを楽しむのも面白いかもしれません。
ブレンドもベースとなる品種があるので今回のコーヒー豆の特徴を把握したうえで自分好みのコーヒー豆を探してみてください!
参考リンク:コーヒー豆はブレンドとストレートどっちが良い?選び方のポイント
気になるコーヒー豆を見つけたら、お気に入りのマグカップでコーヒーを楽しんでください。コーヒーと合うマグカップの色はコーヒーに合うマグカップの色は?【イッタラ編】で検証しています。
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